ヘルベルト・ハマック展 [美術]
Kenji Taki Galleryでヘルベルト・ハマック展を見る。鋳型に樹脂やワックス、顔料を混ぜて流し込み、固めて制作した作品。半透明立方体のそれは、色彩であり、物質であり、光でもある。
基材は粗めのキャンバス。立方体はその基材に載っている。これはあくまでも色彩による絵画なのだ。「固着」がこの仕事の核か。樹脂とワックスによる色彩は発色せず、内に向かう。表面はつや消しで、光さえ固めてしまったかに見える。ヘルベルト・ハマックは、色彩や光は物質でもあると語っているようだ。画家なら誰でもその誘惑に引き込まれる。その真偽はともかくとして、私は本展を2度訪れた。魅力的な作品である。
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