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瑛九の版画 [美術]

 画廊に行き、先日購入した瑛九の銅版画を受け取った。自宅であらためて作品を間近に見る。展示されて見た際よりも画面が強く感じられるのは気のせいだろうか。いや、確かに線や調子が明瞭に見える。画面にある力強さが増した。これが、作品を所有するということか。私は作品を購入したのは初めてだ。友人の作品は何点か持っていて、それらもなかなかいいが、購入したものはまた違う感慨がある。
 1951年に制作されて、1983年に刷られた版画は、時間を超えて私の元にやってきた。手元で見ると、この絵に埋め込まれたさまざまな秘密に気がつく。気がつくが、それがなにを示しているのかはわからない。ここにあるのは画家の精神性だろうか。精神性がいろいろなエレメントになって、刻み込まれているように思えた。瑛九の版画の線は動いており、意外ににぎやかだ。不思議な生命力を感じる。作品を買うというのは、ひとつの世界を手に入れることなのだと思った。
タグ:銅版画 瑛九
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