錯覚 [制作]
描いた絵に手応えを感じ、少々の満足感を得て仕事を終え、眠りにつく。そして翌朝、あらためて昨日の作品を見て肩を落とす。昨夜の手応えは錯覚だった。またしても、振り出しに戻る。そんなことを繰り返している。それが常だ。それでも、本当に進むことが時々ある。10枚に1枚あるかないか。ほとんどの場合、描いてはキャンゾールで塗りつぶす。野球選手ならば、とうに戦力外通告を受けているだろう。
描こうと思って描けるものではないのが、絵画の難しさだ。仕上げようなどという気持ちはどんどん遠くなり、しまいには完成することへの興味はまったく失せる。それでも描き続けるのは、相当欲が深いということだ。それを自覚する。もちろん、このまま終わるとは思っていない。いつか、連続安打を放つ日が来ると信じている。
描こうと思って描けるものではないのが、絵画の難しさだ。仕上げようなどという気持ちはどんどん遠くなり、しまいには完成することへの興味はまったく失せる。それでも描き続けるのは、相当欲が深いということだ。それを自覚する。もちろん、このまま終わるとは思っていない。いつか、連続安打を放つ日が来ると信じている。
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