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税金 [生活]

 ある人が言った。「結局国政とは、限られた予算をどう配分するかなんです」。要するに政治は結局、税金の使い道を決め、分配を行うということだ。その操作を誤ったことが、日本の経済を衰退させた要因のひとつでもある(衰退は必然でもあるけれど)。われわれは毎月、相当な税金を払っている。それにもかかわらず国の借金はふくらむ一方とのこと。国民一人当たりに換算すると、およそ700万円の負債になるらしい。そんなに簡単に膨らんでしまう理由が不明だが、本当であればかなり深刻な数字だ。いずれにせよ政治家は自分の腹が痛まない以上は、自らの才覚のなさに気がつかない。今度こそは、との思いをこめて選挙で市民が投票しても、肝心の政治家に資質がないのは悲劇でしかない。
 私は、政治家にはまず商才が必要だと思うのだ。国民の税金を使って、さらに赤字を増やすなどもってのほか。それを運用して、赤字にならないようにするのが政治家の最低限の仕事だろう。近年人気の坂本龍馬。この人物が優れていたのは、ひらめき、実行力とともに、商売の才にたけていたという点だ。周知のとおり、親の実家は財力がある商人だったという。この幕末の浪人にはその血が受け継がれている。大きな交渉ごとや各藩のリソースを結びつける能力は、当時の日本では画期的だった商社「亀山社中」で花開いたことでも明らかだ。
 ひるがえって、鳩山首相の顔を眺めると、どうも商才があるようには見えない。この人に商売をやらせて儲けを出すことができるか、と考えるとはなはだ心許ない。それ以前に、親から金をもらっているような人物が、貴重な税金をうまく分配・活用できるのかと疑問に思う。
 いまの政治家や公務員というのは、どうにも感覚が鈍いように思える。トキの飼育舎に穴が200カ所あってもまったく気づかない鈍感さに似て。会ったことはないが、たぶん官僚という人種も同様だろう。ルール作りや組織調整、情報処理が得意でも、商才や感覚は持ち合わせていなさそうだ。
タグ:税金 政治
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