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眼精疲労 [生活]

 この数ヶ月、仕事で目と神経を酷使する状態が続く。長時間のパソコン作業とゲラ読みだ。パソコンの仕事においても、実態は管理と使役しかない。私の仕事は管理1割、使役9割といったところか。そのうえ金曜の夜中に帰宅して、すぐに寝ればいいのに映画を見て、ブログを書き、夜更かしをした。そして土曜日の朝。起床すると、立ちくらみがする。貧血のような状態で、頭に血が巡っていない感じだ。くらくらとして立っているのがしんどい。これで手足がしびれたりしたら、脳梗塞の兆候になるだろう。脳とは関係ないが試しに血圧計で測ったら、正常値。朝食を取って様子をみると、1時間ほどで落ち着いた。たぶん眼精疲労だろう。膨大な量の原稿と図版を見続け、自分でも気がつかないうちに、神経が相当疲弊していたのだ。加齢による目の衰えも影響している。無理を通すと、どこかでひずみが出る。
 土曜日は、パソコンとテレビをいっさい見ないことにした。以前も書いた「休眼日」だ。外は雨。音楽やラジオを聴き、水彩を描く。自分の時間を取り戻す。
 私は活字中毒ではないが、視覚情報中毒とでもいえばいいのだろうか。画面を見ないとなにか物足りなさを感じる。それで、先日購入した山岸凉子の選集を読む。潮出版社から昨年発売された「スペシャルセレクション」。I〜IIIまであり、全巻を入手。Iは「私の人形は良い人形」を含めて5編を収録。久しぶりに「鬼来迎」「ハーピー」を読む。鬼来迎は、美しい女の憎しみが生んだ津波が圧巻。「鬼」と津波が重なる発想とその場面が、非常に日本的だ。この巨大な津波に私は強い共感を覚える。ハーピーは高校時代に読んだ。ここでも美しい女が登場する。女との妄想的な関係の中で青年が精神に異常をきたす、印象的な作品。美しさと狂気。日常の裏側。山岸凉子作品特有の奥深い怖さを味わう。
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