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トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ [音楽]

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 芸術文化センター・風のホールでトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ第52回定期演奏会を聴く。副題は「グスタフ・マーラー生誕150年記念コンサート」。指揮は沼尻竜典。演目は、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」と、マーラーの「交響曲第四番ト長調」(室内楽版)だ。後者の第四楽章では、小林沙羅のソプラノ独唱が入る。
 ジークフリート牧歌は穏やかな曲。ワーグナーが妻のコジマに捧げた曲だという。タイトルどおりの牧歌的な旋律で、風邪を引いているせいもありつい眠くなる。ボヤッとした感覚で聴くのも心地よく、悪くない。マーラーの交響曲第四番は拍子がひんぱんに変化し、曲想も含め一風変わった構成の曲だ。ヤマ場は第三楽章だろう。とはいえ私の頭は、一度聴いただけではなかなか旋律まで記憶できない。やはり耳慣れた曲のほうが楽しめる。
 今晩の演奏では特に、出番の多かったコントラバスが存在感のある低音を奏でていた。このほか、フルートの音色も印象的。弦もよく鳴っていて、TMPは各楽器の音色、粒立ちが明瞭だ。20人ほどの編成だったが、緩急と強弱に曲想の意外な展開があいまって聴きごたえがある。この楽団で、シベリウスの「トゥオネラの白鳥」を聴いてみたいとふと思った。
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