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帰郷 [生活]

 正月、久しぶりに帰郷した。常磐線特急で北に向かう。東京を離れるにつれ、大気が変わっていくのが分かった。空が空らしくなり、景色に色彩が増す。日が傾いて紺色になった山に赤みがある。車窓から見える風景の広さ。遠くの山なみに目をやると、以前は見えていなかったものが見えることに気がつく。
 短い時間だったが山と海に行った。父が管理する、山間の村落の寺。味がある風合いの山門と背後の竹林がいい。冷えた本堂で線香を焚いた。父が椿を一輪挿す。大晦日に少し吹雪いたとのことで、道に雪が残っていた。
 次に、友人が運転するクルマで、海に面した高台の公園に向かう。太平洋は青い。元日の波は穏やかだった。海は単純な存在だが、その魅力的な青い水面の下には豊富な生態系と想像を超えた広く深い世界がある。
 山でも海でも、その空気を吸うだけで眠っていた感覚が徐々に戻ってくる。自然から得られる感覚は以前よりも強くなった。容易なことではないのだが、それをキャンバスに表したいと思う。どうやって実現するか。空想に終わらせないためには、具体的な方策が必要だ。

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