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木村くんと川見くんと [ART]

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 ケンジタキギャラリーで二人展「木村くんと川見くんと」を見る。木村氏は彫刻、川見氏は主に平面。両者とも'80年代前半の生まれで、愛知県在住。作品はいまの若手作家に多く見られるゆるい?空気感を漂わせていた。木村氏の彫刻は木の幹の断面や角材に猫の顔が付いている。猫の目線が気になる作品。さらに、下向きの荒削りな木彫頭部を壁に設置。そのほか、ポップコーン、スナック、パスタ、柿ピーの実物大オブジェ。
 川見氏の、パネルにペンキで描かれた「地方の家」。省略した色面で表現した、少し前の日本に多く見られたごく普通の家屋。そこから幾何学的な形態を読み取っている点が興味深かった。日本人の持つ、装飾性や様式美のないごくありふれた建物感覚が浮き彫りになっている。ポイントはその「ありふれた」風景に秘められた特異性にあるのだろう。風景に隠された断層を見つけることも芸術家の仕事だ。

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