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トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ [音楽]

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 三鷹市芸術文化センターの風のホールにて、沼尻竜典指揮のトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ第51回定期演奏会を聴く。演目はラヴェル、モーツァルト、シューベルト。私の目当てはラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「クープランの墓」。
 プログラムはそのラヴェルから始まった。少々管楽器の出音に不安定なところがあったが、ラベル独特の感覚と各楽器の音の粒がわかる演奏だった。ラヴェルの曲は音色やリズムとも多彩な面を持っているため、演奏の難度は高いのだろう。本日の演奏会の前に、同ホールでこの2曲のレコーディングを行ったという。
 この楽団が本領を発揮したのはやはりモーツァルト。沼尻竜典がピアノの弾き振りをした「ピアノ協奏曲第5番ニ長調」は流れるような躍動感が感じられ、まとまりのあるいい演奏だった。また、シューベルトの少々変わった構成の曲「交響曲第4番ハ短調」には奥深さがあった。
 沼尻竜典の指揮は誇張がなく、聴きやすい。音楽の明瞭さとシンプルさを大事にしているようだ。彼の途中のMCもリラックスしていて面白く、楽団の本拠地の市民にとって親しみやすい指揮者だろう。
 今回の演奏を聴いて感じたのは、風のホールは弦楽器をよく鳴らすということ。これまでここで何度かピアノコンサートを聴いたが、このホール独特の残響をコントロールできるピアニストは少なかった。弦の繊細さからダイナミックな音までを表現できるホールであるように思う。
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