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ガブリエル・リプキン [音楽]

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 芸術文化センターでガブリエル・リプキンのチェロ・リサイタルを聴く。演奏曲目中の目当てはフランクのソナタ。日頃バイオリン(オーギュスタン・デュメイのCD)で聴いているこの曲が、チェロでどう演奏されるのかに興味があった。そしてもちろん生演奏を味わうこと。
 プログラムは、シューマンの「5つの民謡風の小品集」で始まった。澄んだ響きと民族的でもの悲しい旋律。その世界に引き込まれるのに時間はかからない。次に、ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」。この曲は、あるバレエ音楽から派生した曲の1つだということを初めて知る。ソナタはリプキンによってかなり編曲が加えられて再構成され、チェロの低音域とテンポの緩さによりまたひと味違う音楽になった。やはりチェロの音には暖かみがあり、和音のモデュレーションが心地いい。感じたのは、この楽器独特の「震え」。これが聴き手の共感につながる。アンコールは5曲。ピアノのロマン・ザスラフスキーとの息もぴたりと合い、満足できるコンサートだった。

アンコール曲:ショスタコーヴィチ チェロソナタ 第2楽章/ブリテン チェロソナタ 第4楽章・マルチィア/ラフマニノフ チェロソナタ 第3楽章/ショスタコーヴィチ チェロソナタ 第4楽章/ブロッホ ユダヤ人の生活から 祈り
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