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西洋美術館とコルビュジェ [街]

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 上野の東京国立博物館に虎の絵を調べに行く。芸大に面した西側の門から入ると資料館があり、図書館のような閲覧室で端末の画面に向かう。応挙など、虎が描かれた日本の古典絵画を2時間ほど検索した。
 仕事を終え、国立西洋美術館で「ル・コルビュジェと国立西洋美術館」展を見た。コルビュジェが設計した建物の中で、同氏の建築(国立西洋美術館)を知る展覧会。展示は、西洋美術館建設に至る経緯から現在までの写真と模型、スケッチや設計図が中心。コルビュジェによる最初の全体計画案は、美術館を中心とした複合文化施設としての構想だった。1956年に描かれた基本設計と実施設計のオリジナル原画が展示されていたほか、東京文化会館などを含めた周辺環境や3人の日本人の弟子についても触れている。カタログはいい資料になるだろう。同館は、コルビュジェの建築を体験できる貴重な建物だ。特にピロティー。以前は、ガラス張りのロビーはなく、ピロティーがもっと深かったことを知る。また、「19世紀ホール」は特徴的な空間。最初にここに来たとき、強い印象を受けた。と言いつつ、私はこの建物のよさを半分も理解していない。いつも、絵画作品に見入ってしまい、建築の存在を忘れてしまうからだ。
 途中、新館から中庭を眺める。許可をもらって、中庭の写真を撮った。西洋美術館の新館は長期間工事をしていたため、常設の絵画の一部が2年近く見られなかった。ある画家の水彩を久しぶりに見に行ったが、残念ながら展示されていない。代わりに、油彩を見る。西洋美術館といえば、多数のロダン作品が有名だが、モネの作品もいいものが揃っている。新規の収蔵品として、ハンマースホイの「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」が加わっていた。
 夕方、国立博物館前の噴水横のベンチでおにぎりを食べていると、鳩が数羽寄ってきた。それらに米つぶをあげていたら、いつのまにかたくさんの雀に囲まれる。かわいいチュンチュンたちに、分けてやる。その中の1羽がこちらの顔の前で空中静止しながらねだるので、米をつまんで差し出すと、それをつついて食べた。上野の雀は面白い。

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