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デジタルカメラ [ハードウェア]

 最新のデジタル一眼レフカメラを購入した友人が、「これはもはやロボットだね」と言った。シャッターを切るだけで、ユーザーの代わりにさまざまな条件に対応し、きれいな画像を確実に生成(もはや「撮影」ではない)する現代のカメラの能力をそう評したのだ。なるほどうまいことをいう。なるべく手間をかけず、だれでもが被写体をきれいに写せるようにと、各メーカーはしのぎを削っている。その結果が、カメラのロボット化なのだろう。高精度のオートフォーカスや条件に応じた適正露出、手ぶれ補正は当然で、画像処理(絵づくり)と動画撮影機能を備え、ついには笑顔まで認識する。
 考えてみれば、ロボット化はカメラに限らない。一部の電化製品やクルマのカーナビなどはしゃべり、人を誘導する。便利という名目の擬人化だ。日本人がものづくりで目指しているのは、結局のところ江戸時代に存在したからくり人形のような道具あるいは世界の擬人化なのではないだろうか。鉄腕アトムやマグマ大使、ガンダムから続き、アイボ、アシモに至るイメージの源泉もそこにあるのかもしれない。さらには、自らもロボット(義体)化するイメージはアニメ「攻殻機動隊」の示すとおり。ロボットであるからには、進む先は脳の延長と能力の拡大。ロボットを通して世界を認識する。カメラの進化は止まらない。ブレードランナーの世界ももうすぐか?
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