SSブログ

三鷹の名建築(1) [街]

lutheran-1.jpg

 たいそうなタイトルを付けたが、実はまださほどいい建築を発見していない。徒然に見つかれば、その都度書いてみたい。さて今回は、大沢にある「ルーテル学院大学」。中近東文化センターに隣接するこの大学の建物は、日本の著名な建築家の一人、村野藤吾氏が設計した。国内の建築において重要なもののひとつだ。同氏の建築でもっとも有名なのは、有楽町にある日生劇場だろう。花崗岩や石膏、アコヤ貝などを使った日生劇場の内観はとても有機的で柔らかい印象。日生劇場内部の花崗岩に施された荒い仕上げ同様、ルーテル学院大学の外壁は毛羽立っていると言ってもいいほどのテクスチャーだ。外壁のマチエールの印象はかなり強い。そして、冠のようなチャペルの形状も独特。
 この建築では、チャペルを始め、面の置き方が素晴らしい。単純に大きな面で構成するだけでなく、面取りや傾斜などが施され、ディテールは多彩だ。低層棟のたたずまいは、中庭の雰囲気と共にいまでも十分モダンな印象を受ける。図書館に備わる円筒形の階段室?や各種の開口部など、見所が多い。また、敷地の奥にある学生寮の窓の傾斜が絶妙だ。ルイス・カーンのソーク研究所に通じるものがある。キャンパスのそのほかの建物や内観もじっくり見学してみたいところだが、残念ながら関係者以外の立ち入りは許可されていない。チャペルや図書館などは道路側から見ることができるので、機会があれば立ち寄ってみてほしい。

lutheran-2.jpg
lutheran-3.jpg
タグ:三鷹
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

トラックバック 0

出版不況デジタルカメラ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。