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船引町 [街]

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 東北新幹線の郡山駅から磐越東線に乗って、船引(ふねひき)という町に行く。磐越東線は3両編成でローカル列車の趣。福島県のほぼ中央に位置する郡山駅と南東(浜通り)にあるいわき駅を結んでいる。
 船引駅で降り、駅前のロータリーを見渡すと、カタソネという名の大きなカメラ店が目に入った。店頭の古びたシャッターが降りている。撮影スタジオの看板のほか、シャッターには「カラー現像所」と書かれているが、店が営業しているのかどうかはわからなかった。タクシーに乗って取引先に向かう。船引町の南東には山を削って造られた分譲地があり、新築の家が並ぶ。タクシーの運転手に、「土地を見に来たんですか?」と言われる。日差しが柔らかく感じられるのどかな住宅地。分譲地がところどころにあって、他県から購入に来る人もいるという。
 1時間ほどで用事を済ませ、歩いて船引駅に戻る。片曽根山という、なだらかで青々とした山が町を見下ろしていた。駅前通りは、空き店舗が目立つ。新しい店は土地が十分に広い分譲地側のほうにでき、近い将来大型のショッピングセンターもやってくるらしい。よくある話だ。駅には学校帰りの地元の高校生の集団。みな服装が着崩れている。あれなら私服のほうがまだましだろう。ローカル線の車内では、女子高生3人組が内気な男子高校生にわいせつな言葉を投げかけてからかっていた。
 郡山駅で和菓子「くるみゆべし」を買う。東北地方にはさまざまなゆべしがあり、私は「かんのや」のゆべしが好きだ。郡山からしばらくの間、夕暮れの車窓の向こうには田園が続く。日本にはまだまだ田んぼが残っていることを確認するように眺めた。郡山から東京駅までは1時間半ほど。

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