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iPod nano [ハードウェア]

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 iPodを買い換えた。選んだのは「iPod nano 8GB」というモデル。シルバーのボディーに黒いホイールは、なんとなくBang&Olufsen製品を彷彿させる。ちょっとしゃくだが、予想以上にデザインがいい。というのも、私は実はAppleという会社があまり好きになれないからだ。それはiMacの発売騒ぎのころからだろうか。パソコンやデジタル機器を、いかに人々の生活に入り込ませるかに腐心しているメーカーである。「そう簡単には乗せられないぞ」と腹の底で思っていたりする。その理由は後日あらためて書いてみたい。
 Appleのポータブル音楽プレーヤーはいろいろな面で確かに優れている。液晶画面の使い方がうまい。階層構造が把握しやすいのだ(日本の製品はたいていこの階層構造の見せ方が下手だ)。また、パソコンとつないだあとの操作手順もつかみやすく、勘のいい人ならさほど迷わずに使えるようになる。これは、iTunesという音楽ソフトによるところが大きい。
 ハードディスクを使った音楽プレーヤー(nanoはフラッシュメモリー)、それをサポートするパソコン側のソフトウェア、さらには音楽のダウンロード販売。ポータブル音楽プレーヤーの先駆者ソニーはこの3点で大きく出遅れた。私は以前、ソニーのMD、Hi-MDを使い続けたが、Hi-MDの使いにくさに閉口して持ち歩くのをやめた経験がある。録再機であるとはいえ、機能が多く、マニュアルをひととおり読まないと使いこなせないからだ。本体とリモコンの使い分けもわかりにくかった。iPodには冊子のマニュアルは付属せず、解説書いらずのシンプルな使い勝手を実現している。本体に余計なボタン類がなく、リモコンなどは基本的に装備しない。よく考えて作られていることは、ちょっと使ってみればわかる(とはいえ、シンプルすぎて困惑する点がなきにしもあらず)。いまでは、ソニーのプレーヤーも扱いやすくなったかもしれないが、たぶん付属マニュアルは従来と変わらないのではないだろうか。iPodやMacでAppleが実践しているのは、何を足すかではなく、何を引くかということだ。
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