ラジオ深夜便 [生活]
30代半ばころから、NHKのラジオ深夜便を聴いている。以前は土曜日に聴くことが多かったが、近年はほぼ毎晩聴く。とはいえ、番組の最後まで聴くことはなく、ほとんどの場合途中で寝てしまうのだが。私が使っているソニーのラジオ「SRF-A300」は「おやすみタイマー」ボタンを備えており、これを押すと、1時間後に自動的に電源が切れ、寝床で深夜番組を聴くのに重宝する。
ラジオ深夜便のアンカーは、山根基世さんなども務め、皆ベテランで好印象。現在は特に遠藤ふき子さんの声が好きだ。明瞭で落ち着きがあり、やさしく心地よい(矛盾しているが、この人の声を聴くだけで眠くなる)。また、アンカーの声だけでなく、テーマ曲やジングルが珠玉といえるほどいい。そして番組はゆっくりと静かに進行する。人を急かすことはない。
地方の話題も豊富で、「ロマンチックコンサート」ではテーマに沿って名曲をまとめて聴くことができ、通好みのミュージシャンや作曲家も取り上げる。ずいぶん昔に採録したインタビューや落語も楽しめ、エアチェックしてあとでもう一度聴きたいほどだ。夜はテレビを消して目を休め、ささくれ立った神経を修復するかのように、ラジオが流れる時間を過ごすのが近年の習慣になっている。なるべく変わらずに、末永く続いてほしい。
コメント 0