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福島瑞穂さんの表明 [生活]

 社民党の福島瑞穂党首が、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を前提とした内閣の心変わりに異議を申し立てている。反対を表明したのならば、筋を通して連立から離脱すればいいと思う。民主党とは結局のところ「第2自民党」なのだから、もとより相容れるはずはない。
 私は以前議員会館で福島さんに会って1時間ほどインタビューをしたことがある。その当時、法案が審議されていた盗聴法に関して聞いたのだった。まだ、土井たか子さんの存在感が残っていたころの話だ。
 福島さんは権力に対抗する側に立つ人であり、市民目線でしごくまっすぐな気質。その点でプロの政治家には向いていない。政治家とは結局、権力をどう使うかに終始する人間だからだ。しかし利権と金がすべての判断基準になりつつあるこの日本において、人権を軸にして行動するタイプの政治家は必要だ。
 沖縄に日本の大きな矛盾を押しつける考え方は、毎年3万人を超す自殺者を出す社会の在り方につながっている。本土のために沖縄の人々の生活と自然を犠牲にするのならば、それは日本人全体の生活と自然をつぶすこととイコールだ。この価値観をよしとする限り、不況という穴から這い上がることはできない。もっとも「不況」は詭弁であり、実際には人間本来が持つ精神の喪失だ。経済ではなく、人間性や自然環境の不況なのだと思う。
 社民党が連立与党から抜け出せば、参院選でその心意気に票を投じる人も増えるだろう。「経済不況」や「他国からの侵略を米国に防いでもらう」ではない視点を提示する。それに気づき、同調する人はきっといる。社民党はそうやって支持を集めていけばいい。
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