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iPad [ハードウェア]

 最近、iPadに触れる機会があった。ちょっとした好奇心だが、私は電子書籍リーダーに興味がある。iPadは電子書籍リーダーとしても使えるのがウリの一つ。この場合、まず気になるのはその重さだ。680gという重量は決して軽くない。最近の小型のデジタル一眼レフカメラと同じか、それよりも少々重い。実際に片手で持っていると、徐々に重みを感じるようになる。読書に利用するのなら、両手で持つか、机上に置くようになるだろう。
 両手で持つとはどんなものかといえば、ちょうど、A4判の雑誌を広げずに両手で持つ感じに似ている。雑誌とは異なり、広げないぶんだけなにか違和感がある。しかも画面周囲には「額縁」があるため、ボディー(189.7×242.8mm)よりもさらに小さい。横位置で持ったときに、文庫本を見開きにした程度のサイズなのだ。この点では、デジタルフォトフレームとさほど変わらない。できれば、ボディーと画面サイズがなるべく近いほうが望ましい。
 板状の機器で読書をするのなら、なるべく薄く軽いほうがいい。そしてページをめくる操作は、左右いずれかのボタンで容易に行いたい。iPadのように、タッチパネル式の画面で、紙のページめくりを模倣するのはどうかと思う。余分な動作は読書に不要だ。
 iPadの液晶画面は視野角が広く、小さな文字も見やすい。カラー表示である点が、Amazonの電子書籍リーダー「Kindle」(表示はモノクロ)とは異なる。写真やムービー、Webを見たりするのならば、当然iPadが適している。しかし、文字を読むことを主として考えると、Kindleが採用する反射光方式の「E Ink 電子ペーパー」に分があるのではないだろうか。透過光(バックライト)の液晶での文字表示と、紙と同じ反射光(外光)によるE Inkの文字表示を比べた場合大きな違いがあるように思う。私は、内部照明式の液晶画面は、目に大きな負担をかけると常々考えている。蛍光灯を見るのと変わらず、本当は長時間の使用には向いていないのではないか。まだ実際に見たことはないのだが、その点で反射光方式のE Inkに期待したい。物理的にみても紙の印刷に近く、要するに平面性がある。またE Inkであれば、例えば書類やマニュアル、楽譜といった用途にも向くかもしれない。特に会社で「電子書類リーダー」として使えれば、相当な森林資源の保全につながるはずだ。現在の会社は、コピー書類を膨大に生み出しては廃棄し、森林資源を浪費している。私はコピー紙を捨てる際、いつも心が痛む。会社で用いられる書類はほとんどが消耗品。それらをすべて電子化(PDF)し、リーダーで読めばいい。
 話がそれたが、iPadはキーボードがないノートパソコン、というのが私の第一印象だ。あるいは、大きくなったiPhone。パソコンなので応用範囲が広いところが魅力だが、電子書籍リーダーとして使うには、どこか直接的・直感的でない気がする。
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