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先行き透明 [生活]

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 日本は食料自給率が低いといわれている。農林水産省によれば、40%しかないのだという(その割には毎日相当な量の食料を捨てているが)。当然、食の供給を「海外」に頼る。しかし温暖化などによる気候変動や乱獲などで、「海外」の食糧生産事情も怪しくなってきた。「海外」だって、自国民の胃袋のほうが優先だ。近い将来、アジアの東端の国のことなどかまっている場合ではなくなるだろう。そんなことは、わかりきっている。「外交」でなんとかなる話ではない。
 いま、食糧の生産量が上がっているのは、国土が広く、農民が多い中国だ。しかしかの国の農業は、崩壊寸前と聞く。土壌や河川の汚染がすごいことになっているという。そんな場所で作られた食物を食べさせられる日本人が健康を害し、そのうちに音を上げるのは目に見えている。早晩、国内産の食物がやはり安全だと言い出す。
 クルマにキズがつくだの、糞尿がくさいからだのと、猫をこの世から抹殺しようとする人たちがいる。野良猫にエサをやるなと主張する。野良犬の次の絶滅種は野良猫だ。だいたい、この「地球」とか呼ぶ星を「あなたのものです」とだれが言ったか? 自分のものだと勝手に決めて地面に線を引き、ほかの動物を排除する権利などあるものか。30年後のこの星には、人類の食料になる動物以外はいなくなる。
 現在の金がないからと、未来の金まで使ういまの年寄り。連中は、頼まれもしないのに道や箱物をやたらと作って、ない金をどんどん使う。こうなると、「未来」という名の、若者の立つ瀬は先細りとなる。「現在」に裏切られ続けた若者はなにも信じない。彼らの心がすさむのは当たり前だ。必然、事件が起きる。
 世間は先行きが不透明というけれど、そんなことはない。先行きはまったく透明だ。猫だってわかる。
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