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パソコンの話 [ハードウェア]

 先日、自宅で使っているノートパソコンのハードディスクが故障し、復旧するまでに相当苦労した。これまでの経験上、ハードディスクは5〜6年が「消費期限」だと考えている。その5年目に入ったころだったので、バックアップをまめにしておくべきだった。それを怠ったため、結局復元までに5日ほどの時間を費やすことになってしまった。
 いま広く使われているパソコンというマシンは、実は意外にもろい道具だ。毎分数千回転で回っている円盤に膨大なデータを記録し、それを微細なヘッドで読み出して使っている。使用頻度にもよるが、毎日数時間使っているようなら、外付けハードディスクなどへのバックアップはやはり定期的に行うべきだろう。ある日突然動作が極端に遅くなったり、フリーズしたりといった症状が現れた場合、それを見逃さずすぐに故障に備える必要がある。
 パソコンはこの30年でどれほど発達してきたといえるのだろう。実のところ、CPUやグラフィックの処理速度が上がったほかは、メインメモリーや記憶装置の容量が増えたにすぎず、広く使われている割にさほど進化していないように思う。ハードディスクドライブ内部の機構は基本的に20年前とさほど変わらず、OSはハードディスクの故障時にデータを保全する機能などは備えていない。もっぱら、外付けハードディスクへの定期的なバックアップを推奨する。われわれは、脆弱なものに大事なデータを記録している、という認識をもつべきだ。今後は、機械的な駆動機構がない半導体を使ったシリコンディスクを搭載することで信頼性を高める方向に向かうことを期待したい。
 ちなみに、私の故障したハードディスクのデータは、「DataRescue II」(Mac用)というデータ復旧ソフトで大部分を救うことができた(ただし、外付けのハードディスクが別途必要)。ソフトウェアあなどれずと思うのだが、そのようなデータ救出機能は最初からOSに組み込まれて然るべきではないだろうか。
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