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6.22首相官邸前抗議行動 [原発]

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 今日の夕方、仕事を抜け出して、首相官邸前の抗議行動に参加した。市民によるこの抗議行動はTwitterによる呼びかけで始まり、今年3月から毎週定期的に行われている。先週集まった人の数は1万1,000人という発表。これほどの市民が集まっても、ほとんどのメディアは取り上げていない。
 丸ノ内線の国会議事堂前で下車し、地上出口に近づくと、上から拡声器からの声や人々のざわめきが聞こえてくる。繰り返されるフレーズは大飯原発の「再稼働反対!」。スタートは夕方6時。ちょうどその時刻に着いたのだが、すでに多くの市民が議事堂前から首相官邸前の区域に押しかけていた。ただし混乱はなく、誘導される霞ヶ関方向へ歩き、先に来ている人たちは歩道に立っている。動員された警官はほぼ交通整理に終始していた。
 以前、井の頭公園西園で行われた原発反対集会では、組合や団体などの組織の人々の姿が多かった。たくさんののぼりが立ち、そこには組合名や団体名が書かれてあったのを覚えている。しかし、今日の抗議行動に参加した人々はごく普通の市民であり、数人で来ている人が多い。一人の人もかなりいた。その人たちが懸命に反対の声を上げていたのが非常に印象的だった。各人が独自のプラカードなどを持っている。奈良美智のNO NUKESの絵を持つ人や鳴り物もあり。その声と姿を前に、なぜだか涙がでた。これだけの人たちが原発に、国の政策に反対を表明しているという事実。それを知っただけでも、来てよかったと思う。写真を撮りながら、最後尾方向に向かって歩く。
 私は根っからの集団行動嫌いだ。二十年以上前から原発反対を思ってきたものの、これまでデモや集会に参加したことがなかった。人の多くいる場所自体が苦手なのだ。しかし、官邸前に集まった真摯な日本人の姿を見て、今日ばかりはそんな気持ちが吹き飛んだ。これほどまっすぐな姿勢の人々を見たことがこれまであっただろうか。飼い慣らされたようないい加減なものをさんざん見てきたわけだが、まだまだ捨てたものではないのだと思った。そこには自発的な、そしてきわめて個人的な抗議行為があった。
 私は最初は黙って歩いていたが、少し無理にでも「再稼働反対」と意識して声に出してみた。張り上げるでもなく、つぶやくでもなく。いまの自分の温度でそう口に出してみた。人々に合わせ、その言葉を繰り返しながら最後尾にたどり着き、再び首相官邸方向へ折り返した。だれかが、「3万人を超えました」と伝えながら小走りに過ぎた。
 暗くなっても、祭りのような熱気と抗議の声が議事堂前をつつんでいる。人々の背景には官庁街のビルの明かり。仕事に戻らなければならなかったので7時45分にその場を後にした。今夜の抗議行動は8時が終了時刻だが、人々の熱意は簡単には冷めそうにない。この行動を続けていけば、早晩大きなうねりになるだろう。欲におぼれた政治家や官僚、電力会社が退場する日がやってくるかもしれない。Twitterでは、今日の抗議行動に4万5,000人が参加したというコメントが流れた。

報道ステーションは12分間の枠で報道した(削除される可能性あり):
http://m.youtube.com/?rdm=4pykqlku0#/watch?desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DdTuHOAW0DVM%26sns%3Dtw&sns=tw&v=dTuHOAW0DVM&gl=JP

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