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NTTの代理店 [生活]

 来月に引っ越しをするつもりだ。今のアパートにはすでに12年も住んでいる。この間にたまった部屋の物を少しずつ整理する日々。今日は天候が悪いので、部屋にこもって"積ん読"の本を段ボール箱に詰めた。その作業に一区切りつけ、Googleで「ntt 光」を検索。一番上に表示されたNTTのWebサイトにアクセスし、電話で光回線契約の問い合わせをした。今はインターネット接続と固定電話用としてKDDIの光回線を使っているが、引っ越し予定先のアパートでは基本的にNTTの光回線サービスしか使えない。電話に出た女性に現住所と移転先住所を伝え、乗り換えの段取りや費用・料金などサービス概要を聞いた。
 現在キャンペーンで2万円のキャッシュバックもあるというので、ひととおり説明を聞いたのち、仮の契約をすることにした。説明を聞く中で、NTTだと思って話していた相手が、実はその代理店であることがわかる。あとでよく見たら、Webページの右上のほうに小さく会社名が書いてあった。NTTに似たデザインのWebサイトだったのだ。こういう手合いに引っかかる点で、私も焼きが回ってきたらしい。しかもそのときは、「最近はNTTも直接受付をしないで、すべて代理店が請け負っているんだな」などと馬鹿な納得をした。これも老化か。
 作業の日程なども押さえ、話が固定電話の電話番号に及んだ。すると相手は意外なことを言う。移転先では現在の電話番号が使えなくなるというのだ。引っ越し先は丁目が違うだけで同じ町内であり、以前同じ町内で引っ越した際も番号は変わらなかった。KDDIに変えたのは昨年の5月で、その前はNTTであり、番号ポータビリティ制を使って同一電話番号で済ませることができた。番号が変わってしまうのはおかしいし、なんとかならないかと伝えたが、「局が変わりますので」「物理的に無理です」などと言ってラチがあかない。仕方なくそれで了承して仮契約を済ませ、電話を切った。
 納得がいかず、電話を切ったあとであらためて本家NTTのWebサイトにアクセスし、表示された問い合わせ先に電話をかけた。そこで現住所と引っ越し先の住所を伝え確認したところ、同一局内なので番号は変わらないという。ここで先の代理店の魂胆に気がついた。NTTの担当者の話では、その代理店が提供するサービスパッケージの条件として、電話番号の新規契約が入っているのだろうとのことだった。つまり、番号ポータビリティ制を隠し、なおかつ調査もせずに申込者に新規番号による契約を誘導していたのだ。それにより何らかの利益を上げている可能性が高い。
 再度この代理店に電話をかけ、番号が変わらない旨を担当者に問いただすと、あっさりと虚偽を認めて謝罪し、「弊社の認識不足でした」「同一番号を利用する場合は3500円別途費用がかかります」などという。虚偽の勧誘である点を指摘して抗議し、契約をキャンセルした。
 以前であれば、このような落とし穴にははまらない注意力があったのだが、年齢のせいかどうもそれが鈍ってきたようだ。元を正せば、Googleの検索で一番上に出たためNTTのサイトだと誤解した。トップに表示されるサイトがオフィシャルなものとは限らない。広告費を多く払っている会社が目立つ位置にくるだけの話だ。会社というのは、利益を上げるために、独自の”網”や”エサ”を仕掛ける。それが正当性を持つものであればいいが、今回のようにほとんど虚偽行為の場合もある。無駄な時間を費やしたが、URLのドメインの確認は怠ってはいけないと反省し、戒めになった。
 
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