原子と遺伝子 [世界]
漠然と感じることだが、
人間は原子や遺伝子に手を加えてはいけないのではないのか。
そこは人智の及ばぬ次元であり、
なにも分かっていない者がいじれば、この世界のバランスが崩れる。
極小の世界だからと甘く見てはいないだろうか。
ミクロとマクロはつながっているのだ。
このつながりのバランスを制御できるほどの力量を人間は持っていない。
生物は円環、循環の中でこそ生息できる。
だれもたのんでいないのに、遺伝子を組み替える人がいる。
遙かな時間をかけて出来上がっているのが遺伝子だ。
それが生命をつないでいる。
人間に遺伝子をいじられた生物は、その円環から早晩外れるだろう。
円環から外れた生物を身体に取り込んだら、
今度は身体の細胞が軌道から外れていく。
科学技術は修正を繰り返しながら進歩していくものだ、という人がいる。
しかし、修正が通じない世界があると私は思う。
世の中にはやり直しがきかないこともあるのだ。
核分裂で生成される放射性核種は、本来この地球上に存在しない。
この物質は放射線を発し、それが収まるのはものによっては数十万年かかる。
最先端技術の原子力発電を否定することは、大昔に戻ることだという人がいる。
石器時代に戻るわけでもあるまいし、末代にまで迷惑をかける放射性物質と引き替えの
少しぐらいの電力不足がなんだというのか。
最先端といいながら、要するに巨大なやかんだ。
蒸気機関に未来を託す人の思考がわからない。
放射線は遺伝子を切断する。
はるかな時間をかけてつないできたものを容赦なく切り離す。
それはつまり数億年を経て続く生物の時間を切断することだ。
それでも原子力が必要なのか。
切り離すのは遺伝子ばかりではない。
放射性物質で汚染された地域では、人や動物のつながりも分断されている。
不安で曇る人の気持ちが切れていく。
この世界のバランスを保っているのは人間ではないし、神でもない。
それがなんなのか、人間は永久にわからない。
自分たちの時間がいつまでも続くと思っているのが人間だ。
自分たちだけは特別だと思っている。
しかし地球も、そして太陽もいつかは終わりを迎える。
人間は原子や遺伝子に手を加えてはいけないのではないのか。
そこは人智の及ばぬ次元であり、
なにも分かっていない者がいじれば、この世界のバランスが崩れる。
極小の世界だからと甘く見てはいないだろうか。
ミクロとマクロはつながっているのだ。
このつながりのバランスを制御できるほどの力量を人間は持っていない。
生物は円環、循環の中でこそ生息できる。
だれもたのんでいないのに、遺伝子を組み替える人がいる。
遙かな時間をかけて出来上がっているのが遺伝子だ。
それが生命をつないでいる。
人間に遺伝子をいじられた生物は、その円環から早晩外れるだろう。
円環から外れた生物を身体に取り込んだら、
今度は身体の細胞が軌道から外れていく。
科学技術は修正を繰り返しながら進歩していくものだ、という人がいる。
しかし、修正が通じない世界があると私は思う。
世の中にはやり直しがきかないこともあるのだ。
核分裂で生成される放射性核種は、本来この地球上に存在しない。
この物質は放射線を発し、それが収まるのはものによっては数十万年かかる。
最先端技術の原子力発電を否定することは、大昔に戻ることだという人がいる。
石器時代に戻るわけでもあるまいし、末代にまで迷惑をかける放射性物質と引き替えの
少しぐらいの電力不足がなんだというのか。
最先端といいながら、要するに巨大なやかんだ。
蒸気機関に未来を託す人の思考がわからない。
放射線は遺伝子を切断する。
はるかな時間をかけてつないできたものを容赦なく切り離す。
それはつまり数億年を経て続く生物の時間を切断することだ。
それでも原子力が必要なのか。
切り離すのは遺伝子ばかりではない。
放射性物質で汚染された地域では、人や動物のつながりも分断されている。
不安で曇る人の気持ちが切れていく。
この世界のバランスを保っているのは人間ではないし、神でもない。
それがなんなのか、人間は永久にわからない。
自分たちの時間がいつまでも続くと思っているのが人間だ。
自分たちだけは特別だと思っている。
しかし地球も、そして太陽もいつかは終わりを迎える。
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