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膨張したバッテリー(1) [ハードウェア]

 先日、妻が使っているMacBookをふと見たら、底面のバッテリーの厚みが1.5倍ほどになっている。驚いて手元で裏返してみるとバッテリーパックが全体に膨張していた。破裂を心配しながら、急いで本体から外す。幸い発熱はない。中央部を中心に、上面で3mm、底面で5mmほど膨れていた。
 すぐに、アップルジャパンのサポートセンターに症状を連絡すると、中国人らしき女性から意外な返答が返ってきた。「バッテリーは使っていくうちに膨張することがある。破裂を防ぐために膨張するように作ってあり、それが仕様。異常ではない。交換の場合は有料になり、費用は1万940円」という。そのときは納得できず、サポートの話を聞くだけで電話を切った。
 妻のMacBookは以前から、勝手に電源が切れたり、再起動したり、日本語入力ができなくなるなどの不具合が頻繁に起きていた。やはり、サポートセンターに問い合わせて対処方法を聞き、PRAMのクリアやOSのクリーンインストールなどいろいろな処置をしたが改善されなかった。最近では1日に10回ほど、シャットダウンが起きるという。膨れたバッテリーを見て、たぶんそれらの原因はバッテリーパックにあったのではないかという考えに行き当たった。
 試しに、バッテリーパックを外した状態(ACアダプター接続)で妻に使ってもらうと、不具合が発生しなかった。トラックパッドボタンのクリック感も元に戻る。思えば、バッテリーパックは少しずつ膨らんできていた。それがこの数日で一気に膨張したらしい。それにしても、膨張するというのはいかがなものか。それが仕様だというメーカーの意識は大いに疑問だ。破裂は防げるにせよ、これによりパソコン本体が圧迫されて、さまざまな障害が出る。Webで検索すると、MacBookのバッテリーの無償交換プログラムが2008年5月から2009年5月まで実施されていて、すでに終了している。アップル社はこのバッテリーの膨張を問題として認めていた。そしてやはり、ユーザーに通知はしていない。
 考えをまとめて、翌日再度サポートセンターに電話する。今度は日本人の若い男性が出た。先の女性と同じことを言うので、ユーザー登録をしてあるのに無償交換プログラムの通知もなく、すでに終了したから有償というのは誠意がないこと、また交換プログラムを提供したということは問題を認めているということ、本体に異常が生じている点などを指摘した。サポートの男性は、これ以上は自分の判断では対応できないので上司に代わると言った。
 代わって、S氏が電話口に出た。先ほどと同じ点を指摘し、問題を認めた以上無償交換プログラムを終了するのはおかしいと伝えると、その都度「仰るとおりです」という。さらに、バッテリーを外すと本体の不具合が解消されたことなどを話す。新品のバッテリーを送るとのこと。これを取り付けて様子を見ることになった。
 実はS氏もユーザー登録済みの人には、事前に不具合やプログラムの通知を行うべきだと考えていた。現在までそれは実現してないので、社の方に私の意見を伝えるという。しごく当たり前のことなのだが、そう簡単に同社の対応が変わるとは思えない。バッテリーの問題は過去にも何度かあったからだ。しかし、珍しく理解のあるS氏であり、ここに少しの救いがあった。新品のバッテリーを取り付けても異常がある場合は再度連絡をすることになり、電話を切る。

20101013_MacBook_Battery.jpg
膨張したMacBookのバッテリー
 
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