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iPad雑感 [ハードウェア]

 このところiPadを使い続けている。主にWebとTwitterを利用する。このほかメールも読み、シンセサイザーなどの音楽アプリケーションも軽く楽しむ。実際にはアプリのつまみぐいが多い。パソコンと違って起動が速いので、それらをすぐに利用できる点が好印象だ。また終了処理も速く、なんというか、「手離れ」がいい。
 一方で日本語入力はまだまだ改善の余地がある。英語と日本語入力の切り替えすら面倒で、長文を打ちたいとは思わない。日本語入力で明らかなように、iPadは「深く」使いこなすツールではなさそうだ。閲覧向きとでもいえばいいだろうか。アプリもこぶり。ノートパソコンが弁当なら、iPadはスナック菓子だ。
 周知のとおりiPadの国内での反響は上々であり、売り上げの初速はかなりいいらしい。先日も新宿・ヨドバシカメラのiPad売り場へ行ったが、50代くらいの男性たちが入れ替わりやって来て、展示機をいじったり予約販売状況を聞いたり、皮製のケースを物色していた。若者よりも、金回りのいい世代が買っている印象さえある。
 iPadは余計なものが一切ないタブレットコンピューターだ。無線ネットワークの設定さえクリアすれば、けっこう軽快な使い心地を味わえる。しかも操作のすべては指先で行う。アップル社は人気者「iPhone」のウリをうまくなぞってこのコンピューターを作った。この手軽さは、いまどきのどんくさいパソコンを敬遠する人にはウケがいいだろう。iPadであらためてWebブラウズやアプリケーションの楽しさを実感する人も多いかもしれない。
 しかしながらPC/ITの世界は新陳代謝が速い世界。今使っている「環境」が、五年十年先にも変わらずにあることはまずない。内蔵ハードディスクにためたデータを基に作業を行う従来型のパソコンと異なり、iPadでの作業はネットワーク活用がベースとなる(そのおかげで、あの面倒な「インストール」という儀式が不要なのだが)。タブレットコンピューターも、世代交代で早々に変化していくはずだ。
 新陳代謝の底辺を激流のごとく流れているのがネットワーク技術であり、それを利用したサービスやアプリケーションも変化する。iPadが一時的な興味を充足させるツール(スナック菓子)で終わるのか、継続的な実用性を提供し続けられるのか、私は半信半疑で見ている。なにしろ、「革新的」などという言葉の重みがまったくない時代の話である。
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